串田様

高崎商工会議所
会頭

串田 紀之 様

 このたび高崎ロータリークラブが創立70周年を迎えられ、ここに記念誌が発刊されますことは、誠におめでたく、高崎商工会議所を代表して心よりお祝い申し上げます。
 貴クラブは、昭和29年3月の創立以来、奉仕の理念を実践され、激動する経済環境の中で、一貫して職業奉仕の立場から地域社会の発展に寄与され、輝かしい成果をあげてこられました。これはひとえに、歴代会長をはじめ役員、会員の皆様の強い信念とたゆまざるご努力のたまものと、衷心より敬意と感謝の意を表する次第であります。
 ご承知のように、2019年12月に中国に端を発した新型コロナウイルス感染症は、世界各地に拡散し、社会経済活動に甚大な被害を与えました。また、本年1月には能登半島地震が発生し、北陸地域に甚大な被害をもたらしております。海外に目を向けますとロシアのウクライナ侵略とイスラエル・ガザ紛争は、緊迫した世界情勢を招くとともに、世界的なインフレをもたらし、私ども中小企業におきましては、エネルギー価格や仕入価格が高騰するなど、企業経営に多大な影響を与えております。
 そのような中で、新一万円札の顔となります渋沢栄一翁は、商工会議所の創始者であり、「職業倫理」を重んじ哲学なき経済合理性の追求を戒めた方であります。職業を通した道徳の実践という点で、ロータリークラブの精神と共通するものがあると感じております。
 高崎商工会議所におきましても、苦境に立たされております事業者の皆様を、地域経済を担う総合経済団体として、全力で応援しているところでございます。
 今後も地域経済の復興と更なる発展に向け、関係諸団体の皆様との連携を密にし、様々な事業に全力で取り組んで参る所存です。
 結びに、創立70周年を迎えられました高崎ロータリークラブの更なる飛躍とご発展を願い祝辞といたします。